子育ての秘訣

子育ての『いろは』

こどもの社会性を育てるには・・・

連載7 小さな決断の積み重ねが子どもの決断力を育てる

小さな決断を日頃から積み重ねていないと、大きな決断もできなくなってしまいます。

あるイベントで帰りに子ども達に花束を渡しました。数種類の中から好きなものを選ばせたのですが、さっさと決められる 子はほとんどおらず、どの子もあれこれ迷ってなかなか決められません。

また見ていると子どもが選んだ花と違うものを親が示して取り替えることもありました。地味な花より見栄えのする花の方 が良いという大人の判断です。

でもその花を選んだ子どもに対して「あなたは花を見る目がない」と宣言しているに等しいのです。取り替えられた子どもはきっとガッカリしたことでしょう。

連載7 小さな決断の積み重ねが子どもの決断力を育てる

些細なことですが、小さな決断を日頃から積み重ねていないと、大きな決断もできなくなってしまうのではと少し心配になりました。

振り返ってみると私たち大人は自分たちの都合を優先するあまり、子どもたちにそれを押しつけてしまっていることに気づきます。

◆子どもにやらせるとかえって後始末が大変→あなたは手を出さないで
◆子ども任せにしたら変な物を選ぶ→パパやママが選ぶものにしなさい
◆飲食店でメニューを選ぶのに時間がかかる→これでいいでしょ!

そのくせ「いつまでぐずぐずしているの!」と叱ったりします。

こうしていると親の顔色をうかがいながら行動する子どもができあがってしまいます。幼稚園や幼児教室に出入りしていると、そんな子どもをよく見かけます。

そうならないために、できることはなるべく子どもに自分で選ばせるようにしましょう。そのためには大人に余裕がなくてはいけません。時間と気持ちの両方の余裕です。時間に追われていると「早く!」と急き立てることになるので、子どもと一緒に行動する際は常にプラス15分〜30分の余裕を持てば良いのです。

「何にする?」が難しければせめて「どっちにする?」とニ者択一にしましょう。こうしたことの積み重ねで成長するに従って、すんなり決断できるようになるはずです。

羊(2010/07/02)

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