今日のひとこと
いつも前向きの暗示を
「あなたはどんどんよくなる」「あなたはさらにすばらしい子になる」という、前向きの暗示が、子どもを伸ばす。前向きに伸びている子どもは、ものごとに積極的で攻撃的。何か新しいことをしようかと提案すると、「やる」「やりたい」とか言って、くいついてくる。これは家庭教育の常識だが、しかし問題は、子どもにというより、親にある。
親自身がまず子どもを信ずること。「うちの子はすばらしい子だ」という思いが、子どもを伸ばす。心というのはそういうもので、長い時間をかけて、相手に伝わる。言葉ではない。そこでテスト。
あなたが子どもを連れて街の中を歩いていたとする。すると向こうから高校時代の同級生が歩いてきた。そしてあなたの子どもを一度しげしげと見たあと、「(年齢は)いくつ?」と聞いたとする。そのときあなたはどのように感ずるだろうか。
自分の子どもに自身のある親はこういうとき、「まだ」という言葉を無意識のうちに使う。「まだ五歳ですけど……」と。「うちの子はまだ五歳だけど、すばらしい子どもに見えるでしょ」という気持ちからそう言う。しかし自分の子どもに自信のない親は、どこか顔をしかめながら、「もう」という言葉を使う。「もう五歳なんですけどねえ」と。「もう五歳になるが、その年齢にふさわしくない」という気持ちからそう言う。もちろんその中間ということもあるが、もしあなたが後者のようななら、あなたの心をつくりかえたほうがよい。でないと、あなたの子どもから明るさがますます消えていく。そうなればなったで、子育ては大失敗。ではどうするか。
子どもというのは、一度うしろ向きになると、どこまでもうしろ向きになる。そして自ら伸びる芽をつんでしまう。こんな子ども(中学女子)がいた。ここ一番というところになると、いつも、「どうせ私はダメだから」と。そこでどうしてそういうことを言うのかと、ある日聞いてみた。すると彼女はこう言った。「どうせ、○○小学校の入試で落ちたもんね」と。その子どもは、もうとっくの昔に忘れてよいはずの、しかも一〇年近くも前のことを気にしていた。こういうことは子どもの世界ではあってはならない。
そこでどうだろう。今日からでも遅くないから、あなたもあなたの子どもに向かって、「あなたはすばらしい子」を言うようにしてみたら……。最初はウソでもよい。しかしあなたがこの言葉を自然な形で言えるようになったとき、あなたの心は今とは変わっているはずである。当然、あなたの子どもの表情も明るくなっているはずである。
これは、はやし浩司さんのコラムです。
大人も子どもも同じですね。
前向きに行きましょう!!。
鼠