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2010/07/03
家庭教育の誤解
  • 家庭教育の誤解

    @忍耐力……よく「うちの子はサッカーだと一日中している。ああいう力を勉強に向けさせたい」という親がいる。しかしこういう力は忍耐力とは言わない。好きなことをしているだけ。子どもにとって忍耐力というのは、「いやなことをする力」をいう。たとえば台所の生ゴミを手で始末する、風呂場の排水口にたまった毛玉を始末するとか、そういうことができる子どもを忍耐力のある子どもという。

    Aやさしさ……公園でブランコを横取りされたとする。そういうときニッコリと笑いながら、そのブランコを明け渡すような子どもを、「やさしい子ども」と考えている人がいる。しかしこれも誤解。このタイプの子どもは、それだけ」ストレスをためやすく、いろいろな問題を起こす。子どもにとって「やさしさ」とは、いかに相手の立場になって、相手の気持ちを考えられるかで決まる。もっと言えば、相手が喜ぶように自ら行動する子どもを、やさしい子どもという。そのやさしい子どもにするには、買い物に行っても、いつも、「これがあるとパパが喜ぶわね」「これを買ってあげるから、妹の○○に半分分けてあげてね」と、日常的にいつもだれかを喜ばすようにしむけるとよい。

    Bまじめさ……従順で、言われたことをキチンとするのを、「まじめ」というのではない。まじめというのは、自己規範のこと。こんな子ども(小三女子)がいた。バス停でたまたま会ったので、「缶ジュースを買ってあげようか」と声をかけると、こう言った。「これから家で夕食を食べますから、いらない。缶ジュースを飲んだら、ごはんが食べられなくなります」と。こういう子どもを「まじめな子ども」という。

    Cすなおさ……やはり言われたことに従順に従うことを、「すなおな子ども」と考えている人は多い。しかし教育の世界で「すなおな子ども」というときは、心の状態(情意)と、顔の表情が一致している子どもをいう。怒っているときには、怒った顔をする。悲しいときには悲しい顔をする、など。情意と表情が一致しないことを、「遊離」という。子どもにとっては、たいへん望ましくない状態と考えてよい。たとえば自閉傾向のある子ども(自閉症ではない)がいる。このタイプの子どもの心は、柔和な表情をしたまま、まったく別のところにある。

    Dがまん……子どもにがまんさせることは大切なことだが、心の問題とからむときは、がまんはかえって逆効果になるから注意する。たとえば暗闇恐怖症の子ども(三歳児)がいた。子どもは夜になると、「こわい」と言ってなかなか寝つかなかったが、父親はそれを「わがまま」と決めつけて、いつも無理に寝させていた。がまんさせるということは、結局は子どもの言いなりにならないこと。そのためにも 親側に、一本スジのとおったポリシーがあることをいう。そういう意味で、子どものがまんの問題は、決して子どもだけの問題ではない。

    これは、はやし浩司さんのコメントです。
    それぞれに考えさせられるものですね。

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