今日のひとこと

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2010/06/19
 負ける練習(自分の子さえよければ)
  • ある母親が息子の就職の事で
    私の所へ来ました。
    その母親の言い分

    我が子にはなるべく
    骨を折らせたくない。

    我が子には一生安楽な
    生活をさせたい。
    途中で倒産なんて
    不安な思いをさせたくない。

    要するに自分の子だけは
    楽していっぱいお金を貰って
    カッコいい生活をさせたい。
    この母親の心の底には
    『親の苦労は子にさせたくない』
    と言う切ない気持ちが有る訳で
    一概に否定出来ませんが
    こう言う母親のエゴが結果的には
    子供自身をみんな駄目にしていると
    私は断言いたします。

    そこで私は世の母親達へ
    次の事を訴えます。

    楽してカッコよければ幸せかと言う事
    逆に骨を折る事は不孝かという事
    人間の本当の幸せはいったいなんだと言う事。

    私は人間の本当の幸せとは
    『充実感の有る行き方』だと思っています。
    骨を折らない,努力を必要としない仕事に
    充実感は有りません。

    ごく普通の順序で行く限り子供は
    親亡き後一人で生きて行くという事
    親亡き後どんな苦労にぶつかるか分らぬと言う事

    子供は将来を生きると言う事。
    そして将来の事は何人にも予想がつかぬという事

    我が子には苦労させたくないと
    母親のエゴでいくら思っても
    親亡き後親よりも苦労する事が
    いっぱい有るかも知れない。

    そのように腹を据えて将来を見透かすべきです。
    たとえ親よりも苦労する事が有っても
    親よりも逞しく親よりも粘り強く
    人生を生き抜いてゆく力と
    知恵とを子供に与えておくそれが
    一番正しい親の愛情であり
    義務で有ると私は思います。

    その為にはどうしたらいいか。結論から先に言います。
    負ける練習羞じをさらす訓練カッコの悪い体験を
    出来るだけ多く子供にさせておく事です。

    人間の身体は使った所が強く成ります。
    これは至極単純な原理です。
    その反対使わない所はどんどん弱く成ります。
    現代っ子にとって一番弱い所は何処か?
    負けに耐える心羞じに堪える心カッコ悪さに堪える心です。

    長い人生には自分の思いが通らぬ場合が沢山有ります。
    思う様に成らないのが世の常であり人生です。

    それならば人生の的を思う様に成らぬ方に合わせるべきです。
    思う様に成らぬそれは言葉を代えれべば負ける事です。

    カッコよく勝つ事では有りません。
    自分の思う通りカッコよく勝つ事は人生ではごく稀です。
    だから人生の的を確立の多い<負ける>に合わせて置く事です。
    それが負ける練習です。

    小さい時から負ける練習をさせておけば
    成人してから負けに強い人間に成れます。
    失敗してもへこたれない逞しい人間に成れるはずです。

    人生におけるどんな荒波どんな屈辱にも堪えて真っ直ぐに
    自分の道を歩いて行けるようなしっかりした
    『命の根』を作って置いてやるそれが本当の愛情だと思います。

    楽してカッコいい事つまり勝つ事ばかり考えて
    過保護に育てられた子供はその分だけ
    『命の根』が浅く親亡き後の本人の
    負担が大きい事を
    知るべきです

    相田みつをさんの長〜いことばです。

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