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2010/12/18
子どもを笑わせる
  •  昨日は、どのクラスも、子どもたちを笑わせるだけ、笑わせてやった。おもしろかった。子どもというのは、そういうもの。一度、笑いグセがつくと、私が咳をしただけでも、ゲラゲラ笑う。

     この「笑う」という行為には、不思議な力がある。未知の力といってもよい。私は、この30年以上の幼児教育の中で、それを繰りかえし、繰りかえし、実感している。

     「なおす」という言葉は使えないが、ゲラゲラと、腹をかかえて笑わせるだけでも、たいていの情緒障害はなおってしまう。子どもたちも笑うことにより、心を開くから、それだけ学習効果も、高い。が、それだけではない。

     笑うことにより、前向きな姿勢が生まれてくる。私はこの方法で、子どもを勉強好きにし、また勉強嫌いの子どもを、なおしている。

     (「なおす」という言葉を、私は、親の前では使ったことがない。「直す」「治す」の二つの意味がある。念のため!)

     昨日も、D君という、勉強が苦手な子ども(小1男児)がいた。数か月前に、BW教室(私の教室)にやってきたが、とくに引き算が、苦手だった。引き算というだけで、拒否反応を示していた。

     で、子どもというのは、一度、そうなると、その心を溶かすのは、容易ではない。が、昨日は、本当に笑わせた。参観にきていた母親ですら、ゲラゲラと笑い、居場所がなくなって、外へ出て行ったほどである。

     そのあとのことである。私がサラリと、引き算の問題を出すと、そのD君が、それを喜んでしているではないか!

     私は、これには驚いた。つまり「笑う」という行為には、そういう効果もある。つまりかたまった心を溶かす。

     『笑えば、伸びる』……それが、私の教育の「柱」になっている。しかしそれができるのも、私と親たちの間に、太いパイプができているからに、ほかならない。つまり信頼関係がある。(ふつうの学校だったら、それだけでクビが飛ぶようなジョークを言いあっているぞ!)

     私は、過去30年以上、教室を公開している。いつも、親たちに見てもらっている。そういう前提があるから、こうした笑いが許される。

     子どもというのは、引っ張っては、ダメ。押しても、ダメ。子ども自身がもつ力を、子ども自身が前向きに伸ばすように、指導する。すべては、そこから始まり、そこで終わる。



    はやし浩司さんのコラムです。

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