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2010/11/30
図書館
  • 方向性は図書館で

    子どもの方向性を知るためには、子どもを図書館へ連れていけばよい。そして数時間なら数時間、自由に遊ばせてみる。そしてそのあと、子どもがどんな本を読んでいるかを、静かに観察する。そのときその子どもが読んでいる本が、その子どもの方向性である。たとえばサッカーの好きな子どもは、サッカーの本を読む。乗り物や機械的なものが好きな子どもは、そういう類の本を読む。この方向性をうまく利用すれば、子どもは伸びるし、それにさからえば、子どもは伸びない。こんな例がある。



     子どもに「好きな本を一冊買ってあげるから、選びなさい」と言っておきながら、子どもが何か本を選んでくると、「こんな本ではダメ。もっとおもしろいのにしなさい」と。こういう親の身勝手さは、子どもの方向性をつぶす。それがたとえ親の意向に反したものであっても、「おもしろそうね。ママも読んでみたいわ」と言ってあげる。そして子どもの方向性を前向きに伸ばしてあげる。たとえば本は嫌いでも、ゲームの攻略本は読むという子どもはいくらでもいる。そういうときは、ゲームの攻略本を利用して、本のおもしろさを子どもに教えればよい。



     要するに子育てで押しつけは禁物。イギリスの格言にも、「馬を水場に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」というのがある。つまり最終的にどういう方向を選ぶかは、子どもの問題。親のできることにも限界があるということ。また多くの親は、「うちの子はやればできるはず」と言う。それはそうだが、しかしやる、やらないも、「力」のうち。そういうときは「やってここまで」とあきらめる。このあきらめが子どもを伸ばす。



    話はそれたが、これからはプロが伸びる時代。そのためには、子どもの一芸を大切にする。この一芸が子どもを側面から支え、ばあいによっては、子どもの職業となることもある。そういう意味でも、子どもの方向性は大切にする。



    はやし浩司さんのコラムからです。

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