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2010/11/26
はだし教育を大切に
  • 以前、動きがたいへんすばやい子ども(年長男児)がいた。ドッチボールをしても、いつも最後まで残っていた。そこで母親に秘訣を聞くと、こう話してくれた。「乳幼児期は、ほとんど、はだしで過ごしました。雨の日でもはだしだったので、近所の人に白い目で見られたこともあります」と。その子どもは二歳になるときには、うしろ向きにスキップして走ることができたそうだ。

    子どもの敏捷(びんしょう)さを養うには、はだしがよい。子どもというのは足の裏からの刺激を受けて、その敏捷性を養う。反対に分厚い底の靴に、分厚い靴下をはいて、どうして敏捷性を養うことができるというのか。一つの目安として、階段をおりる様子を観察してみればよい。敏捷な子どもは、スタスタとリズミカルに階段をおりることができる。そうでない子どもは、手すりにつかまって一段ずつ、恐る恐るおりる。階段をリズムカルにおりられない子どもは、年中児で一〇人に一人はいる。あるいは傾いた土地や、川原の石ころの間を歩かせてみればよい。

    敏捷な子どもは、ピョンピョンと平気で飛び跳ねるようにして歩くことができる。そうでない子どもはそうでない。もしあなたの子どもの敏捷性が心配なら、今日からでも遅くないから、はだしにするとよい。あるいはよくころぶ(※)とか、動作がどこか遅いというようなときも、はだしにするとよい。(分厚い靴や分厚い靴下をはきなれた子どもは、はだしをいやがるが、そうであるならなおさら、はだしにしてみる。)

    この敏捷性はあらゆる運動の基本になる。言い換えると、もともと敏捷さがあまりない子どもに、あれこれ運動をさせてもあまり上達は望めない。

    (※……ころびやすい子どものばあい、敏捷性だけでは説明がつかないときもある。そういうときは歩く様子をまうしろから観察してみる。X脚になって足が互いにからむようであれば、一度小児科のドクターに相談してみるとよい。)



    はやし浩司さんのコラムからです。

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